スモールスタート型物流のすすめ

ECやDtoC(Direct to Consumer)ビジネスを立ち上げる際、多くの事業者が直面する大きな課題のひとつが「物流」です。出荷量がまだ少ない初期段階では、外部倉庫の利用や業務委託に踏み切れず、自社内での出荷作業を続けるケースも少なくありません。
しかし、NEOlogiでは事業の成長を見据えた物流体制の整備は“スモールスタートの段階から始めるべき”だと考えています。
本記事では、この「スモールスタート型物流」という考え方の概要とそのメリット、さらにNEOlogiがどのように小規模事業者の効率的な物流運営を支援しているのかを詳しく紹介します。
目次
スモールスタート型物流が注目されている理由
EC市場の拡大と物流の複雑化
2025年現在、EC市場は急拡大を続けています。
小規模ブランドでも、SNSや広告を活用すれば短期間で売上を伸ばすことが可能です。
しかし、注文数が増えれば増えるほど、出荷作業に追われるという課題が生まれます。
最初は自宅やオフィスで梱包して発送していても、「在庫が管理できない」「発送ミスが起きる」「作業が夜まで続く」などの問題が顕在化します。
このとき、多くのEC事業者は「限界を感じてから物流を委託」しますが、実はその段階ではすでに機会損失が発生しているケースが少なくありません。
“スモールスタート”で始めるという考え方
NEOlogiが提唱する“スモールスタート型物流”とは、「出荷量が少ないうちから、将来の拡張を見据えて効率的な物流基盤を整える」考え方です。
具体的には、
- 最低出荷数や在庫量に縛られずに利用できる倉庫を選ぶ
- APIやCSVでECシステムと連携し、少量でも自動化
- 固定費を抑えながらも、出荷作業をプロに委託
こうした仕組みを最初から導入しておくことで、自社ECが成長してもスムーズに拡張できます。
スモールスタート型物流の3つのメリット
スモールスタート型の物流を導入することで、事業初期から大きなメリットが得られます。
① 固定費を抑えて柔軟にスタートできる
従来の物流委託では「月額最低料金」や「保管スペース契約」がネックになることもありました。
NEOlogiのようなクラウド型物流代行サービスでは、初期費用・月額固定費無料で小ロットから始められる料金体系になっています。
出荷数や保管数に応じた変動費制(従量制)を採用しているため、売上に合わせてコストをコントロールでき、無理のない運用が可能です。
② 出荷業務を外注し、本業に集中できる
出荷・梱包・伝票貼付などの作業を外注することで、EC事業者は商品開発・マーケティング・顧客対応など、本来のコア業務に集中できます。
「商品を売ること」ではなく「商品を送ること」に時間を奪われると、せっかくの成長チャンスを逃してしまいます。スモールスタート型物流はそれを防ぎビジネスの成長を手助けしてくれます。
③ 成長に合わせてスケールできる
自社発送では、出荷数が増えると「場所」「人」「時間」がすぐに限界を迎えます。一方、NEOlogiのような外部物流プラットフォームでは、月数件の出荷から数万件規模までスムーズに拡張できます。在庫保管も大規模倉庫で保管した方がコストメリットがありますし、会社や自宅が在庫で溢れかえるということもありません。
繁忙期だけ出荷量が増えるショップでも、柔軟に対応できる点が大きな魅力です。
自社運用との比較でわかる、委託のコストバランス
自社発送の「隠れコスト」
一見すると、「自分たちで出荷すれば安い」と思う方も多いでしょう。しかし、実際には次のような隠れコストが発生します。
- 梱包資材の購入費
- 在庫スペースの確保(倉庫・事務所費用)
- 梱包・出荷の人件費
- 発送ミスや返品対応の手間
これらを合計すると、1件あたりのコストは意外に高くなります。自分でやればコストは0円かというとそうではありません。また、梱包資材も断続的に値上がりしていますので、大量発注している物流代行サービスを使うことでコストメリットがあります。
委託による「変動費化」のメリット
物流を委託すると、これらのコストを出荷量に応じた変動費として管理できます。
たとえば、NEOlogiでは
- 入庫
- 保管
- 出荷
に対して利用した分だけ費用が発生する料金体系になっています。
自社運用で固定費を抱えるよりも、物流代行サービスに委託することで変動費化することができるので、事業フェーズに合わせてコストを最適化できるのが大きな利点です。
NEOlogiが提案するスモールスタートの仕組み
柔軟な料金設計と契約形態
NEOlogiでは、出荷件数や在庫数に合わせて柔軟に利用できる料金体系を採用しており「まだ月100件程度だけど、外部倉庫を使いたい」といったニーズにも対応しています。
初期費用は0円、月額固定費も0円、システム利用料ももちろん0円のため、立ち上げ段階のDtoCブランドや小規模ECでも始めやすいのが特徴です。また、倉庫は物流大手のロジスティード中部(株)が運営しているため作業品質もとても高いのが特徴です。
API連携による自動出荷
Shopify、BASE、などの主要ECカートとAPI連携が可能。受注データを倉庫にデータ連携し、出荷作業を自動化できます。
これにより、手動でCSVをアップロードしたり、伝票を発行したりといった作業が不要になります。
小規模事業者でもシステム化された出荷フローを構築できます。
成長を見越した拡張性
NEOlogiは、将来的な出荷量の増加にも対応可能な体制を整えています。
小規模スタートのブランドが、月数千件規模に成長しても、
倉庫移転や再構築なしでスムーズに拡張できます。
スモールスタート物流を成功させる3つのポイント
① 商品特性に合った倉庫を選ぶ
アパレル、コスメ、雑貨、食品など、商材によって最適な倉庫は異なります。商品の特性に合わせて保管条件や検品基準を確認することが重要です。
NEOlogiでは多様な商材に対応しているため、1つの倉庫で複数ブランドを管理するケースも可能です。また、倉庫には空調が入っており過度な室温や湿度にならない設定のため、アパレル商品や革製品などカビが気になる商品の保管にも適しています。空調が入っているのが当たり前と思われがちですが、空調管理されていない物流倉庫はたくさんありますので、物流委託する際には注意が必要です。
② システム連携で手作業を減らす
在庫管理や受注データの転記など、手動作業はミスや時間のロスにつながります。
スモールスタートであっても、最初からシステム連携による自動化を意識しましょう。NEOlogiのAPI・CSV連携を活用すれば、工数を大幅に削減できます。shopifyやBASEをご利用であれば、専用のアプリをインストールするだけで簡単にAPI連携が可能です。手動での作業が大幅に減らすことが可能です。
③ 定期的に運用を見直す
物流は「一度仕組みを作れば終わり」ではありません。出荷数や商品のラインナップが変われば、最適な運用も変化します。キャンペーンの実施に合わせた同梱物の封入や、ラッピングなども対応可能です。特典付与機能もNEOlogiの独自機能として提供していますので、新しい販促がありましたらお気軽にご相談ください。
まとめ:小さく始めて、大きく伸ばせる物流戦略を
DtoCやEC事業を成功させるために必要なのは、「すべてを自社で抱える」ことではなく、「柔軟にパートナーを活用する」ことです。
スモールスタート型物流は、限られたリソースでも本業に集中でき、成長に合わせて拡張できる現実的な戦略です。NEOlogiは、小規模から始めるEC事業者のパートナーとして、スモールスタートからスケールアップまで一貫した物流サポートを提供しています。
小規模事業者でもNEOlogiをご利用頂くことができますので、物流のアウトソーシングをご検討の方は是非お気軽にお問合せください。
株式会社ネオ・ウィング 取締役 / 物流代行サービス「NEOlogi」 責任者
物流業務の効率化・業務改善及び、ECに関する一連業務のDX支援など、EC運営経験およびNEOlogiで培ったシステム開発力でお客様の課題を解決します。
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