海外発送の方法と料金を徹底比較!業者の選び方・禁制品を解説
「海外への発送手続きはどうやればいいの?」「最も料金が安い発送方法はどれ?」「インボイスの書き方や禁制品のルールが難しそう……」とお悩みではありませんか?日本のEC市場が成熟する中、海外発送を伴う「越境EC」や海外への販路拡大は、大きなビジネスチャンスです。しかし、国境を越える海外荷物の送り方には、独自のルールや多様な配送ルートが存在し、適切な業者を選ばなければ高額な海外発送料金が発生したり、通関トラブルで荷物が差し戻されたりするリスクがあります。本記事では、主要な海外発送方法の料金・日数の比較から、失敗しない業者の選び方、インボイスの書き方、禁制品の注意点までを解説します。この記事を読めば、あなたの荷物に最適な「最も安く、安全で、確実な海外発送方法」がすべて分かります。

目次
海外発送の方法は3種類:まず分類を理解しよう
海外への発送方法は、大きく分けて「国際郵便(日本郵便)」「国内宅配便の海外対応」「海外国際宅配便(クーリエ)」の3つの分類に分かれます。それぞれの配送方法によって、配送スピード、料金体系、補償内容、得意とする国・地域が大きく異なるため、まずはこの3大分類の特徴を正しく理解することが、最適な配送業者を選ぶための第一歩となります。自社の出荷ボリュームや顧客が求める配送スピードに合わせて、これらを賢く使い分けることが重要です。
国際郵便(日本郵便)
国際郵便(日本郵便)は、万国郵便連合(UPU)のネットワークを利用した公共性の高い配送手段です。代表的なサービスとして、最優先で配送される「EMS(国際スピード郵便)」や「航空便」「船便」などがあります。国際郵便の最大の特徴は、「重量課金ベース」である点です。荷物の容積(大きさ)に関わらず、純粋な重量だけで料金が決まるケースが多いため、軽くてかさばる荷物を送る際に大きなメリットがあります。また、世界中のほぼ全ての国・地域に配送可能で、個人・法人問わず郵便局から手軽に発送できるため、海外発送の初心者にとって最も身近な選択肢と言えます。
国内宅配便の海外対応(ヤマト・佐川)
国内宅配便の海外対応とは、ヤマト運輸の「国際宅急便」や佐川急便の「飛脚国際宅配便」など、日本の大手物流企業が提供する海外配送サービスです。日頃から使い慣れている日本の運送会社のシステムや集荷ネットワークをそのまま利用できるため、導入のハードルが非常に低いというメリットがあります。日本語による手厚いカスタマーサポートが受けられるほか、紛失や破損時のトラブル対応もスムーズです。料金体系は独自のサイズ・重量規定に基づいており、アジア圏への配送に強みを持っていますが、民間企業のサービスであるため、国際郵便に比べると対応国や地域、送れる物品(特に液体や食品)の規制がやや厳しい傾向があります。
海外国際宅配便(DHL・FedEx・UPS)
海外国際宅配便(クーリエ)は、DHL(ドイツ)、FedEx(アメリカ)、UPS(アメリカ)に代表される、独自の航空ネットワークを持つ世界規模の民間航空宅配便サービスです。最大の特徴は、圧倒的な「配送スピード」と「ドア・ツー・ドア(戸口から戸口まで)の一貫輸送」です。自社で航空機や通関設備、現地配送網を保有しているため、通関手続きが非常にスピーディで、最短1〜3日程度で世界中に荷物を届けることができます。ただし、料金は「実重量」と「容積重量(サイズから換算した重量)」の重い方が適用される「容積重量課金」が基本となり、さらに燃油サーチャージや各種追加料金が加算されるため、一般的に料金は高めになります。ビジネス利用や、高価値・緊急性の高い物品の発送に最適です。

業者別料金・配送日数の比較表
海外発送を検討する際、誰もが最も気になるのが「料金」と「配送日数」のバランスです。国際郵便、国内宅配便、海外クーリエのそれぞれの代表的なサービスについて、特徴や目安となる配送日数、料金の特徴を一覧表にまとめました。各社の強みと弱みを俯瞰して比較することで、どの業者が自社のニーズに合致しているかを見極める参考にしてください。
| 業者・サービス名 | 配送日数の目安 | 料金体系の特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 日本郵便(EMS) | 2〜5日 | 重量課金(容積不問) | 軽くて大きい荷物が安い、手続きが簡単 | 追跡の精度が現地郵便局に依存する |
| 日本郵便(船便) | 1〜3ヶ月 | 重量課金(格安) | 圧倒的に料金が安い、大量輸送向き | 配送に極めて時間がかかる、破損リスク高 |
| ヤマト運輸(国際宅急便) | 3〜7日 | サイズ・重量の併用 | 日本語サポート、身近な集荷、アジアに強い | 個人宛配送や特定の物品に制限が多い |
| DHL | 1〜3日 | 容積重量課金+サーチャージ | 世界最速レベル、欧州・アジアに圧倒的強み | 定価が高額、個人利用では敷居が高い |
| FedEx | 1〜3日 | 容積重量課金+サーチャージ | 北米・グローバルに強い、自社航空網 | 僻地への配送は遠隔地追加料金が高くなる |
目的別おすすめ発送方法
上記の通り、サービスごとに一長一短があるため、出荷の「目的」に応じて最適な業者を選択するべきです。以下に具体的な選び方の基準を提示します。
- 「とにかく早く届けたい!」場合:迷わずDHLやFedExなどの海外国際宅配便(クーリエ)を選択してください。自社航空機による運行スケジュールが確定しているため、遅延が極めて少なく、通関の優先度も高いため、ビジネスの機会損失を防げます。
- 「急がないので、とにかく海外発送を安くしたい!」場合:日本郵便の船便が最安の選択肢です。ただし、数ヶ月のリードタイムを許容できる荷物(引越し荷物、バックナンバーの書籍など)に限られます。
- 「スピードと料金のバランスを両立させたい&個人宛の荷物」の場合:日本郵便のEMS、またはヤマト運輸の国際宅急便がおすすめです。特に重量が2kg〜5kg程度で、サイズが比較的大きい荷物は、EMSの重量課金が最もコストパフォーマンスが高くなります。
- 「アジア圏(台湾・シンガポール等)へ手軽に送りたい」場合:ヤマト運輸(国際宅急便)や、後述するアジア特化型のECMSが非常に使い勝手が良く、低コストで発送可能です。
海外に荷物を送る流れ(5ステップ)
海外へ荷物を送る一連の手続きは、国内配送とは大きく異なります。税関を通るための書類作成や、国際輸送の衝撃に耐える梱包など、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。ここでは、トラブルを起こさずに確実に荷物を届けるための海外に荷物を送る流れを5つのステップに分けて解説します。
1. 禁止品の確認
まず最初に行うべきは、送ろうとしている物品が「禁制品(送れないもの)」に該当していないか確認することです。国際航空運送協会(IATA)が定める「危険物」に加え、配送業者ごとの個別ルール、さらには「相手国の法律による輸入制限」の3つのレイヤーで確認が必要です。例えば、香水やマニキュア、モバイルバッテリー(リチウムイオン電池)などは航空法上の危険物に該当し、多くの業者で発送を拒否されます。これを怠ると、発送後に荷物が没収されたり、強制返送されて高い返送費用を請求される原因になります。
2. 発送方法の選択
荷物の種類、重量、サイズ、そして「いつまでに届けたいか」という納期と予算に合わせて、最適な配送業者およびサービス(EMS、国際宅急便、クーリエなど)を決定します。この際、荷物の「実重量」だけでなく「梱包後のサイズ(縦×横×高さ)」をあらかじめ測定しておき、クーリエを利用する場合は容積重量がいくらになるかを計算して、予算内に収まるかを確認することが肝要です。
3. 必要書類の準備
海外発送において最も重要と言っても過言ではないのが、「インボイス(税関告知書・仕切状)」の作成です。インボイスとは、税関に対して「何が、いくらで、どこからどこへ、何の目的で送られるか」を証明する、英語で記載された標準的な通関書類です。現在、日本郵便を含め、多くの配送業者で「手書きの送り状」は廃止され、スマートフォンやPCからデジタルでデータを入力する「通関電子データ(EAD)」の送信が義務付けられています。品名や価格を正確に入力し、書類を作成します。
4. 適切な梱包
国際輸送される荷物は、国内輸送とは比較にならないほどの激しい衝撃、落下、他国での手荒な積み下ろし、さらには航空機内の気圧・温度変化に晒されます。段ボールは国内用の薄いものではなく、ダブルフルート(2層構造)の頑丈な国際輸送用段ボールを使用してください。箱の中には一切の隙間がないよう、プチプチ(気泡緩衝材)や新聞紙、エアー緩衝材を敷き詰めます。また、雨天時の荷扱いや湿気対策として、商品はあらかじめビニール袋などで密閉防水してから箱に入れるのが鉄則です。
5. 発送と追跡番号の保管
梱包と書類準備が完了したら、配送業者への持込、または集荷依頼を行います。手続きが完了すると、必ず「追跡番号(Tracking Number / お問い合わせ番号)」が記載された控え(シッピングラベル)が発行されます。海外発送では、荷物の紛失や通関保留(税関ストップ)が珍しくありません。追跡番号があれば、荷物が現在どこの国の税関にあるのか、いつ配達予定なのかをリアルタイムで追跡できるため、荷物が相手方に無事到着するまで大切に保管してください。
海外発送ができる各業者の特徴と料金
海外発送の全体像と流れを把握したところで、ここからは各配送業者のより詳細な特徴、サービス内容、そして料金の傾向について深掘りしていきます。自社の出荷スタイル(個人向け、ビジネス向け、越境EC向け)に最もフィットする業者を見つけるための参考にしてください。
日本郵便(EMS・航空便・船便・国際eパケット)
日本郵便は、個人利用から中小規模の越境EC事業者まで幅広く利用されている王道の選択肢です。
- EMS(国際スピード郵便):最優先で送達されるサービスで、世界120以上の国・地域に届きます。実重量のみでの課金であるため、衣類やぬいぐるみ、大型で軽いプラスチック製品などを送る際はクーリエよりも遥かに安くなります。
- 航空便:EMSよりやや日数はかかりますが、小包を比較的安価に送る手段です。
- 船便:1〜3ヶ月の期間を要しますが、料金は最安です。重量物(本、引越し荷物、家具など)に適しています。
- 国際eパケット(注意):かつて2kg以下の軽量物品を安く送る方法として人気でしたが、2023年10月1日をもってサービスが廃止されました。現在は、代替として「国際郵便マイページサービス」を利用した「小形包装物(航空便・書留付き)」などが使われています。
総じて、日本郵便は「容積が大きくて軽い荷物」や「個人向けの小口配送」において最もコストパフォーマンスが高い点が特徴です。
ヤマト運輸(国際宅急便)
ヤマト運輸の「国際宅急便」は、世界中(約100カ国)の主要都市へ書類や物品をリーズナブルに送ることができるサービスです。料金は、荷物の縦・横・高さの3辺合計(60サイズ〜160サイズ)と、実重量を比較し、大きい方の分の料金が適用されるシステムになっています。
日常的に宅急便を利用している事業者であれば、いつもの集荷担当者に手渡すだけで海外発送ができるため、非常に手軽です。ただし、国際宅急便は「個人から個人への贈り物」または「ビジネス(商用)荷物」に限られ、個人が海外の個人へ販売する「越境ECの販売商品」の発送には制限が厳しい(アカウント種別や特約が必要)点や、食品・化粧品などの禁制品ルールが日本郵便より厳しい点に注意が必要です。
佐川急便(飛脚国際宅配便)
佐川急便が提供する「飛脚国際宅配便」は、世界220以上の国と地域をカバーする、法人・ビジネス向けの国際輸送サービスです。同社の強みは、海外の現地大手物流企業やクーリエと柔軟にアライアンス(提携)を組むことで、ドア・ツー・ドアの一貫した物流サービスを安定して提供できる点にあります。自社で国際物流のアカウントを直接クーリエと契約するのが難しい中小企業でも、佐川急便を通じてクーリエ並みの高速配送と通関サポートを享受することができます。越境EC向けのBtoCバルク配送ソリューションなども展開しており、法人の大口出荷において価格交渉がしやすい特徴があります。
DHL
DHLは、国際ロジスティクス業界のグローバルリーダーであり、特にヨーロッパ、アジア、中近東への配送スピードとネットワークにおいて圧倒的な強みを持っています。自社保有の貨物航空機を世界中に就航させており、日本の主要都市から発送した場合、アジア圏やヨーロッパ主要都市であれば翌日〜翌々日に配達されることも珍しくありません。通関手続きのノウハウが極めて高度で、書類に不備がなければ税関をスムーズに通過します。料金は高額ですが、法人契約を結んで毎月の出荷ボリュームを確約することで、大幅な割引(ボリュームディスカウント)を受けることが可能です。ビジネスにおける信頼性を最優先するなら第一候補となります。
FedEx
FedEx(フェデックス)は、世界最大級の航空貨物輸送会社であり、アメリカ(北米・中南米)市場において絶対的なシェアと強みを持っています。メンフィス(米国)にある巨大なハブ拠点を中心とした独自の航空ルートを持ち、アメリカ向けの荷物であれば、他の追随を許さない圧倒的なスピードと確実性を誇ります。サービスラインナップも、最速の「フェデックス・インターナショナル・プライオリティ(IP)」から、少し納期に余裕を持たせて料金を抑えた「フェデックス・インターナショナル・エコノミー(IE)」まで用意されており、予算に応じた柔軟な選択が可能です。アメリカ向けの越境ECやBtoB取引を行う事業者にとっては必須の配送手段と言えます。
UPS
UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)は、FedExと並ぶアメリカ発のメガ・クーリエであり、北米市場およびグローバルなBtoB(企業間取引)物流において非常に高い信頼性を持っています。特に、サプライチェーンマネジメント(SCM)やロジスティクス全体の最適化、ITシステムの連携に強みがあり、企業の基幹システムとUPSの配送システムをAPIで直結させた高度な出荷管理が可能です。荷物の重量が非常に重い工業製品や、まとまったパレット貨物の国際輸送においても安定したスペースと確実な配送を提供します。アメリカ向けのビジネス、あるいは世界的なサプライチェーンの構築において、高い存在感を放っています。
ECMS
ECMS(ECMSエクスプレス)は、近年アジア圏を中心に急成長している「越境EC特化型」の低価格な国際宅配便サービスです。日本、中国、台湾、韓国、香港、東南アジア、アメリカを結ぶ独自のネットワークを構築しており、従来のクーリエ(DHLやFedExなど)よりも大幅に安い、国際郵便(EMS)と同等かそれ以下の低価格路線を展開しています。越境ECの出荷に特化しているため、主要なECプラットフォームとのシステム連携が容易で、エンドユーザー(海外の購入者)に対する関税の事前徴収システムなど、EC事業者が求める機能を備えています。「配送スピードはクーリエほど超高速でなくても良いが、EMSより安く、民間の宅配便品質で追跡したい」というアジア向けの越境EC事業者に最適な選択肢です。
海外発送を安くする5つの方法
「海外発送のコストが高すぎて利益が出ない」「送料が高く、海外の顧客がカート落ちしてしまう」というのは、多くの越境EC事業者共通の悩みです。国際送料は工夫次第で大幅に削減することが可能です。ここでは、海外発送を安くするための実践的な5つのテクニックを紹介します。
1. タイミングを見極める(燃油サーチャージの注視)
DHL、FedEx、UPSなどの民間クーリエの料金は、毎月変動する「燃油サーチャージ(フューエルサーチャージ)」に大きく影響されます。これは原油価格や為替レートに連動して基本運賃に数パーセント〜数十パーセントが上乗せされる仕組みです。原油高のタイミングでは送料が跳ね上がるため、緊急性のない荷物はサーチャージが下がるタイミングを見極めて発送するか、サーチャージの概念がない(または影響が極めて少ない)日本郵便のEMSや船便に配送手段を一時的に切り替えるといった柔軟なタイミングコントロールが有効です。
2. 梱包の最適化(容積重量の削減)
クーリエや国内宅配便を利用する際、送料を安くする最大の鍵は「梱包サイズをできる限り小さくすること」です。民間運送会社は以下の計算式で算出される「容積重量」と「実重量」の大きい方を基準に料金を請求します。
容積重量(kg)= 縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm)÷ 5,000(※業者により6,000)
例えば、中身がたった1kgの軽いぬいぐるみであっても、40cm×40cm×40cmの大きな箱に入れてしまうと、容積重量は「40×40×40÷5000=12.8kg」となり、13kg分の高額な送料が請求されてしまいます。商品のサイズにぴったり合った段ボールを選び、無駄な余白をカットして箱を小さく作り直すだけで、送料を劇的に安くできます。
3. まとめ発送(同梱・フォワーディング)の活用
海外発送の料金体系は、どの業者も「最初の0.5kg(基本料金)」が最も割高に設定されており、重量が重くなるにつれて1kgあたりの単価が安くなる(逓減する)仕組みになっています。そのため、小さな荷物を毎日バラバラに1個ずつ発送するのではなく、数日分を「まとめ発送(同梱・一括輸送)」したり、現地の一時倉庫(フォワーダー)までバルク(混載)でまとめて輸送し、現地に到着してから個別にローカル配送へと切り替えることで、トータルの国際送料を大幅に抑えることができます。
4. 業者の賢い選び方(法人割引の活用)
ある程度の出荷ボリューム(目安として月間数十件以上)が見込める場合は、必ず配送業者と直接、あるいは代理店を通じて「法人契約」を結んでください。クーリエ各社はビジネスアカウントに対して、出荷実績に応じた驚くほどの割引率(ボリュームディスカウント)を提示してくれます。また、1社だけに絞るのではなく、「アメリカ向けはFedEx、ヨーロッパ向けはDHL、アジア向けはECMSやヤマト」といったように、仕向国(届ける国)のエリア特性に合わせて最も安い運賃を持つ業者を使い分けるハイブリッド運用が賢い選び方です。
5. 船便・SAL便の活用
配送日数に猶予がある荷物であれば、航空便ではなく船便を活用するのが最もシンプルかつ強力なコスト削減手法です。船便はEMSの半額以下で送れるケースも多く、大量・重量物の輸送に圧倒的な優位性があります。なお、「SAL便(エコノミー航空便)」は航空機の空きスペースを利用する格安な中間サービスですが、近年は世界情勢やパンデミックの影響により、日本郵便では多くの国・地域で引き受けが一時停止となっています。利用可能なエリアや最新の再開状況を常にチェックしておくことが重要です。
海外郵送時の注意事項
海外発送には、国内配送にはない「関税」や「輸出入通関」という壁が存在します。手続きを一歩間違えると、荷物が税関で何週間もストップしたり、高額な関税の支払いを巡って現地の受取人とトラブルになったり、最悪の場合は荷物が破棄される事態に陥ります。海外郵送を行う際に必ず頭に入れておくべき致命的な注意事項を整理しました。
業者別禁制品一覧
国際輸送で最も多いトラブルが、禁制品の混入による差戻しです。以下に、主要な配送業者で特に厳しく制限されている代表的な物品をまとめました。
- すべての業者で共通(航空危険物):リチウムイオン電池(単体、または一定容量以上のもの)、香水、マニキュア、日焼け止めスプレー(高圧ガス)、ライター、アルコール濃度の高い液体(お酒や消毒液)、モバイルバッテリー。
- 日本郵便:比較的規制は緩やかですが、一部の国への肉製品(エキス含む)や植物の郵送は、検疫証明書がない限り一発で没収されます。
- ヤマト運輸(国際宅急便):食品全般(レトルト、菓子類含む)、化粧品、医薬品、液体物全般の規制が非常に厳しく、個人宛の荷物ではこれらが含まれているだけで引き受け不可となるケースが多々あります。
- DHL・FedEx・UPS:各国の通関基準に準拠するため、例えばアメリカ向けの「食品(FDA規制)」や「精密機器」などは、事前に詳細な成分表やライセンスの提出を求められることがあります。
必要書類とインボイスの書き方
税関をスムーズに通過させるためのインボイスの書き方には、明確なプロのルールがあります。最大のポイントは、品名(Description of Goods)を「具体的かつ正確に英語で記載すること」です。
例えば、以下のような曖昧な表記は絶対にNGです。税関で100%不審物扱いされ、通関遅延や開封検査の原因になります。
- ❌ 不適切な例:“Goods”(物品)、“Sample”(サンプル)、“Clothes”(衣服)、“Food”(食品)
- ⭕ 正しい記載例:“T-shirt (100% Cotton)”、“Green Tea Powder (100g)”、“Plastic Ballpoint Pen”
また、価格(Value)についても、関税を安く見せかけようとして実際の価値より低い金額を記載する「アンダーバリュー」は、国際法違反の密輸行為とみなされ、重いペナルティやブラックリスト入りの原因となるため、必ずインボイスには正しい取引金額を記載してください。さらに、世界共通の物品分類番号である「HSコード(税番)」を調べてインボイスに記載しておくと、現地の税関職員が即座に物品を特定できるため、通関スピードが劇的に向上します。
関税と料金が高くなる原因
海外へ物品を輸入する際、原則として現地の法律に基づいた「関税」および「消費税(付加価値税/VAT)」が発生します。この関税の支払い義務が「誰にあるか」という貿易条件(インコタームズ)の設定を誤ると、ビジネスで大赤字を出します。
- DDU(Delivered Duty Unpaid = 関税未払渡し):関税を受取人(購入者)が支払う設定。越境ECでは、商品到着時に突然現地の配達員から高額な関税を請求された購入者が怒って受取を拒否し、トラブルになるケースが多発します。
- DDP(Delivered Duty Paid = 関税元払渡し):関税を差出人(EC事業者側)が全額負担する設定。顧客満足度は高いですが、事前に正確な関税額を計算して商品価格に転嫁しておかなければ、発送後に想定外の関税を請求されて利益が吹き飛びます。
また、送料本体以外に料金が高くなる原因として、クーリエが設定する「リモートエリア追加料金(お届け先が都市部から離れた遠隔地の場合に数千円が加算される)」や「個人宅配送追加料金」などを見落としているケースが非常に多いので注意してください。
DHL・FedEx・UPSの注意点
民間クーリエ3社(DHL、FedEx、UPS)を利用する際の最大の注意点は、前述の「容積重量課金」の徹底と、「宛先が個人宅か法人か」による料金の乖離です。これらの業者はお元々BtoB(企業間物流)をメインに設計されているため、個人宅への配送には追加の手数料がかかったり、再配達の手続きが日本の郵便ほど柔軟でなかったりする場合があります。また、現地で受取人が不在で荷物が届けられず、保管期限が切れた場合、差出人への「自動返送」が行われますが、その際の帰りの国際送料は「定価(割引なしの超高額運賃)」で差出人に請求されるため、1個の返送で数万円の損失が出る恐れがあります。
発送代行サービスと自分で発送する場合の比較
自社で海外発送のすべての実務(インボイス作成、英語での宛名印刷、国際輸送用の頑丈な梱包、配送業者の手配、通関トラブルの多言語対応)を行うのは、極めてリソースと専門知識を消費します。ここで検討すべきなのが、海外発送のプロに一連の業務を委託する「越境EC 発送代行サービス」の活用です。自社で内製化(自力発送)する場合と、発送代行サービスを利用する場合の比較を以下にまとめました。
| 比較項目 | 自分で発送する場合(自社物流) | 発送代行サービスを利用する場合 |
|---|---|---|
| 配送コスト(送料) | 自社の出荷量に依存(小口の場合は定価に近く高額) | 代行会社の大量出荷枠による特約大口割引料金が適用され安い |
| 作業の手間・工数 | 梱包、英語ラベル作成、インボイス発行で膨大な時間がかかる | システム連携により、データ送信だけで出荷業務が完全自動化 |
| 通関・トラブル対応 | 英語や現地語での税関問い合わせ、返送リスクに自社で対応 | プロの通関ノウハウがあり、書類不備によるトラブルを事前回避 |
| 固定費・設備 | 資材在庫の保管スペース、梱包スタッフの人件費が必要 | 使った分だけの従量課金が多く、固定費を削減できる |
結論として、月間の海外出荷数がまだ数件程度であれば自力での発送でも対応可能ですが、「出荷数が月10件を超えてきた」「梱包や書類作成に毎日何時間も追われている」「送料が高すぎて海外の競合に勝てない」という段階に入っているEC事業者であれば、発送代行サービスへアウトソーシングした方が、トータルの物流コストを安く抑えつつ、売上を伸ばすためのコア業務(マーケティングや商品開発)に集中できるようになります。
越境EC事業者の海外発送ならNEOlogiへ
越境ECビジネスにおける「海外発送のノウハウがない」「日々の梱包・インボイス作成の手間が限界」という課題を劇的に解決するのが、クラウド型物流アウトソーシングサービス「NEOlogi(ネオロジ)」です。
NEOlogiは、越境ECに特化した最先端の発送代行サービスとして、数多くの事業者様から選ばれています。その圧倒的な強みと導入メリットは以下の通りです。
- 初期費用・固定費は完全0円:アカウント維持費などの固定コストは一切かかりません。荷物1件の出荷ごとに料金が発生する安心の完全従量課金制です。
- 世界150カ国以上に対応&アジア・台湾配送に強い:北米・欧州はもちろん、近年EC市場が急成長している台湾や東南アジアへの配送ルートも網羅。現地のニーズに合わせた最適な配送キャリアを自動で選択します。
- Shopifyなど主要ECシステムと自動API連携:Shopify、BASEなど、主要なECプラットフォームとワンクリックで完全にシステム連携。自動で出荷指示がNEOlogiの倉庫へ飛び、出荷完了後は追跡番号が自動でECサイト側に同期されます。
- 最短2営業日で利用開始可能:複雑な個別見積もりや長期のシステム開発は不要。WEBからの登録後、最短2日でプロの海外発送インフラを利用し始めることができます。
NEOlogiを導入すれば、これまで海外発送に費やしていた膨大な時間とストレスから完全に解放され、世界中の顧客へ驚くほどスムーズに商品をお届けできるようになります。まずは無料の個別相談・資料ダウンロードで体感してください。
まとめ
海外発送は、適切な知識を持ち、正しい「発送方法の選択」と「丁寧な書類準備・梱包」を行うことで、トラブルを最小限に抑えながら大幅にコストを削減することができます。国際郵便、国内宅配便、海外クーリエのそれぞれの強みを理解し、自社のフェーズに合わせて賢く使い分けましょう。もし、日々の海外配送業務の負担や、高額な送料にお悩みの場合は、無理に自社で抱え込まず、初期費用・固定費0円からスタートできる「NEOlogi」のような発送代行サービスに頼るのが、越境ECビジネスを成功させる最も確実な近道です。世界中のお客さまへ、あなたの素敵な商品を届ける第一歩をぜひ踏み出してください。
NEOlogi営業担当
NEOlogiの営業担当をしております。
NEOlogiは国内外世界150ヵ国以上に配送ができる、 EC事業者向けの配送代行サービスです。
物流部分にお悩みをお持ちでしたらお気軽にお問い合わせください。