【物流パレット完全ガイド】種類・サイズ・運用方法を徹底解説!効率化の鍵はこれだ

 

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【物流パレット完全ガイド】種類・サイズ・運用方法を徹底解説!効率化の鍵はこれだ

「トラックへの積み込み作業に時間がかかりすぎて、ドライバーから苦情が来る」
「手作業での荷役(にやく)作業が限界に達しており、現場の疲弊が激しい」
「海外へ輸出する際、どのパレットを使えばいいのか基準がわからない」

EC事業の拡大や物流取扱量の増加に伴い、こうした悩みを抱える物流担当者様は少なくありません。物流現場における「パレット」は、単なる荷物を置く台ではなく、作業効率を劇的に向上させ、コストを最適化するための重要な戦略ツールです。

本記事では、物流のプロフェッショナルであるNEOlogiが、パレットの基礎知識から、素材別の特徴、知っておくべきサイズ規格、そして賢い運用方法までを網羅的に解説します。この記事を読むことで、自社の商材や輸送ルートに最適なパレットの選び方が明確になり、物流改善への第一歩を踏み出せるはずです。

物流パレットとは?荷役効率を劇的に変える「土台」の基礎知識

物流用語における「パレット」とは、荷物を載せて輸送・保管するために使用される「すのこ状」、あるいは「板状」の台のことを指します。

通常、パレットには側面に「差込口」と呼ばれる穴が開いており、そこにフォークリフトやハンドリフトの爪(フォーク)を差し込むことで、重量物を持ち上げたり移動させたりします。パレットを活用することで、複数のダンボール箱や製品を「1つの単位(ユニットロード)」としてまとめて扱えるようになるため、物流効率化の要となります。

荷役作業を効率化:手積み・手降ろしからの脱却

パレット導入の最大のメリットは、「パレタイズ(パレット化)」による圧倒的な時間短縮です。

例えば、10kgのダンボールを100個トラックに積み込む場合、手作業(バラ積み)では一つひとつ持ち運ぶため膨大な時間と体力が必要です。しかし、パレットに事前に積んでおけば、フォークリフトを使って一度に数十個単位で積み込みが可能になります。

  • 手積みの場合:作業員数名で1時間以上かかることも
  • パレット積みの場合:フォークリフト1台で15分程度で完了

このように、パレットは荷役作業のスピードアップだけでなく、作業員の腰痛リスク軽減や人件費削減にも大きく貢献します。

「2024年問題」対策:トラック荷待ち時間削減への切り札

近年、物流業界で大きな課題となっている「2024年問題(ドライバーの働き方改革による輸送能力不足)」。この対策としてもパレットは注目されています。

トラックドライバーの長時間労働の要因の一つに、物流センターでの「荷待ち時間」と「手荷役作業」があります。国土交通省も推奨するように、バラ積みからパレット輸送へ切り替えることで、荷積み・荷降ろし時間を大幅に短縮し、トラックの回転率を高めることが可能です。パレット化は、単なる現場改善だけでなく、持続可能な物流網を維持するための社会的要請でもあるのです。

素材で選ぶパレット:木製・プラ・金属・紙製の特徴と使い分け

パレットには様々な素材があり、それぞれに強度、コスト、衛生面での特徴が異なります。「何を運ぶか」「どこへ運ぶか(国内か海外か)」によって最適な素材を選ぶことが重要です。

代表的な4つの素材について、それぞれのメリットとデメリットを比較しました。

素材 メリット デメリット
木製パレット 安価、補修が容易、滑りにくい 木屑が出る、害虫リスク、湿気に弱い
プラスチックパレット 衛生的、耐久性が高い、軽量 高価、破損時の補修が困難、滑りやすい
金属製パレット 最強の強度、耐熱性、長寿命 非常に重い、コストが高い
紙製パレット 軽量、廃棄が容易(リサイクル)、輸出向き 水・湿気に弱い、強度が低い、屋外不可

木製パレット:安価で補修容易だが検疫・衛生面に注意

古くから使用されている最も一般的なパレットです。導入コストが安く、破損しても板を張り替えることで修理(リペア)が容易な点が魅力です。また、適度な摩擦があるため荷崩れしにくいという特性があります。

一方で、木屑(ささくれ)による商品汚損や、湿気によるカビの発生リスクがあります。特に輸出に使用する場合は、国際基準(ISPM No.15)に基づいた「熱処理(燻蒸)」が必要となり、未処理の木製パレットは多くの国で輸入を拒否されるため注意が必要です。

プラスチックパレット:高耐久・衛生的で現在の物流の主流

近年、物流現場で主流になりつつあるのがプラスチックパレット(パレ)です。木製のように腐食したりカビが生えたりせず、水洗いも可能なため、食品や医薬品など衛生管理が厳しい業界で特に好まれます。

品質や重量が均一であるため、自動倉庫システムとの相性も抜群です。初期投資は木製より高くなりますが、耐用年数が長いため、長期的な運用コスト(ランニングコスト)で見ると経済的である場合が多いです。

金属製(スチール・アルミ):重量物輸送に耐える最強の強度

鉄やアルミニウムで作られたパレットは、圧倒的な強度(耐荷重)を誇ります。建材や機械部品など、1トンを超えるような重量物の輸送・保管に適しています。

耐久性が非常に高く、屋外での使用や過酷な環境下でも劣化しにくいのが特徴です。一方で、パレット自体の重量(自重)が重いため、空パレットの回収や移動には負担がかかります。コストも最も高価な部類に入ります。

紙製(段ボール):軽量で廃棄容易、ワンウェイ輸出に最適

強化段ボールなどで作られたパレットです。最大の特徴はその軽さです。航空貨物(Air便)など、重量が運賃に直結する輸送モードでコスト削減効果を発揮します。

また、使用後は古紙としてリサイクルが可能であり、廃棄の手間がかかりません。木製パレットのような燻蒸処理も不要なため、海外への「ワンウェイ(使い切り)輸送」によく利用されます。ただし、水濡れには極端に弱いため、厳重な雨濡れ対策が必要です。

物流パレットのサイズ規格:T11型・ユーロ・ISOの基礎知識

パレットには世界中で様々なサイズが存在しますが、適当なサイズを選んでしまうと「トラックの荷台に隙間ができる(積載効率ダウン)」や「現地のラックに入らない」といったトラブルが発生します。主要な規格を押さえておきましょう。

T11型(1100×1100):日本国内で最も普及している標準規格

日本国内で最も標準的に使われているのが、1100mm × 1100mmのサイズで、通称「イチイチ」と呼ばれます。

JIS規格(JIS Z 0650)にも定められており、日本のトラックの荷台幅や倉庫設計はこのサイズを基準に作られていることが多いです。正方形であるため、向きを気にせず積み込みが可能で、長距離トラック輸送において最も積載効率が良いサイズとされています。国内物流メインであれば、まずこのサイズを検討すべきです。

ユーロパレット(1200×800):欧州物流のスタンダード

ヨーロッパ地域で標準化されているのが、1200mm × 800mmのユーロパレットです。「EPAL」の焼印が押されているものが公式規格品として流通しています。

欧州の鉄道貨車のサイズを基準に設計されており、ヨーロッパ向けの輸出入を行う場合はこのサイズが必須となるケースが多いです。日本のT11型とはサイズが異なるため、欧州からの輸入品を国内倉庫で保管する際に、既存のラックに入らないという問題が起こりやすいため注意が必要です。

国際輸送のISO規格:コンテナ積載効率を左右する重要サイズ

国際標準化機構(ISO)が推奨する「一貫パレチゼーション」のための規格です。

前述のT11型(1100×1100)やユーロサイズ(1200×800)も含まれますが、特に国際海上コンテナ(40フィートコンテナなど)への積載効率を重視する場合、1200mm × 1000mm(通称:1210)などもよく利用されます。これはアメリカや中国でも広く普及しているサイズです。輸出入を行う際は、相手国の事情とコンテナへの収まり具合(充填率)を計算してサイズを選定する必要があります。

パレット運用の仕組み:自社所有かレンタルか?管理のポイント

パレットを利用するには、大きく分けて「自社で購入する」か「レンタル会社から借りる」かの2つの方法があります。それぞれの運用スタイルの特徴と、見落としがちな管理コストについて解説します。

自社購入運用:初期投資は必要だが資産として自由に使用可能

自社でパレットを購入し、資産として保有する形態です。

  • メリット:新品を好きな仕様で用意できる。社名入りなどカスタマイズが可能。使用期間の制限がない。
  • デメリット:初期投資が大きい。破損時の廃棄や修理の手配が必要。季節変動で余ったパレットの保管場所が必要。

主に、自社倉庫内での保管用や、特定の取引先との間だけで循環させる(確実に回収できる)クローズドな運用に適しています。

レンタルパレット運用:波動対応が容易で回収・洗浄の手間なし

JPR(日本パレットレンタル)やuPR(ユーピーアール)などのレンタル会社から、必要な時に必要な枚数だけ借りる形態です。

  • メリット:繁忙期・閑散期に合わせて枚数を調整できるため無駄がない。メンテナンスや洗浄の手間が不要。初期投資を抑えられる。
  • デメリット:長期利用すると購入よりも割高になる場合がある。紛失時にペナルティ料金が発生する。

出荷先でパレットを回収せず乗り捨てる(パレットデポに返却する)運用や、物量の変動が激しいEC物流などで広く利用されています。

紛失・流出対策:コスト増を防ぐための厳格な枚数管理

パレット運用で最も頭を悩ませるのが「パレットの紛失(流出)」です。

「出荷先に送ったまま返ってこない」「行方不明になった」というケースは頻発しており、年間で数百万円の損失になることも珍しくありません。これを防ぐためには、以下の対策が必須です。

  • 受払管理の徹底:いつ、どこへ、何枚出したかを帳簿やシステムで記録する。
  • 個体管理:QRコードやRFIDタグを活用し、パレットの所在をデジタル管理する。
  • 契約の明確化:取引先とパレットの返却ルールや紛失時の責任所在を取り決めておく。

まとめ:物流の効率化は「NEOlogi」にお任せください

本記事では、物流現場に欠かせないパレットの種類、サイズ、運用方法について解説しました。

パレット化は作業効率を大幅に向上させますが、適切なサイズの選定や、木材の燻蒸処理、レンタルの契約管理、紛失対策など、専門的な知識と煩雑な管理業務が必要になります。特にEC事業者様にとっては、商品の販売戦略に加え、こうした物流資材の管理まで行うのは大きな負担ではないでしょうか。

クラウド物流アウトソーシングの「NEOlogi(ネオロジ)」なら、こうした物流の悩みから解放されます。

  • 初期費用・固定費ゼロ:使った分だけの従量課金制で、パレット等の資材管理コストも最適化。
  • 国内外の配送に対応:国内配送はもちろん、海外配送(越境EC)の複雑な梱包・書類作成もお任せ。
  • ECシステムと自動連携:Shopifyなどのカートシステムと連携し、受注から出荷までを自動化。

「パレットの手配や在庫管理が面倒」「海外発送のルールがわからない」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度NEOlogiにご相談ください。物流のプロフェッショナルが、貴社のビジネス拡大を強力にサポートいたします。

 

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株式会社ネオ・ウィング
NEOlogi営業担当
松浦 幸輝

NEOlogiの営業担当をしております。
NEOlogiは国内外世界150ヵ国以上に配送ができる、 EC事業者向けの配送代行サービスです。
物流部分にお悩みをお持ちでしたらお気軽にお問い合わせください。